さて今年度前半の人事評価もようやくケリがついた。毎年のことだがこの作業は面白い反面、非常に社内政治的な部分もあって神経を使う。

しかしこの人事評価というのは下から見るのと上の立場から見るのとでは全く異なるものだ。

いわゆる「現場」部門など下から見るとどうも「自分たちの努力がきちんと評価されていない」だの、「他の職員に比べて不公平」だの、被害感をつのらせる原因であることが多いようだ。まあきちんと組織から評価されている職員にはそうした不平は無縁のことのはずだが、多くの人は自分の業績を過大に評価する傾向があるから仕方ないことかもしれない。

hyouka


中には周りから見ても「あんなに頑張ってる人が報われないなんて」というケースもある。しかしそういうケースの大半は本人に何らかの原因があることが多い。

例えば以前私の部下だったある職員はもうとっくにアラフォー年代で仕事はまあ確かによくできるのだが、遥か以前に私が職場の先輩であったころ彼に厳しく当たったことを根に持ち、あろうことか私の前任の役職者や人事当局にまで石を投げるような真似をしでかした。そういう経緯があったため新採さん同様の評価に甘んじてもらい、絶対に昇進の対象にならないよう根回しをしなければならなかったという例がある。
まあこんなウルトラCは例の小太り部長が彼の直接の上司を例の「飲みにケーション」で抱き込んでくれたからこその社内連携のたまもので、さすがに私だけの力ではなかなかできなかっただろう・・・

つまり人事評価というのは仕事の業績だけでつけるものではなく、「組織としてその人物をどう処遇するか」という組織目線の話なのだ。個人レベルの公平不公平で語るから話がややこしくなる。
会社や上司に不満があるならいさぎよく辞めればよい。それだけの話である。






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